■Merry Christmas■



良い覚めやらぬ街、家々の灯りは今日に限っては色とりどりだった。
雪の振る街を見下ろせるほどこの店は大きくない。でも今日ばかりはあのピンクの下品なネオンは灯されることが無いし、それが唯一の救いだった。
銀の縁ガラスの板、それは思い出をより長く、鮮明に留めるためのもの。
上等なフォトスタンドを愛しく眺める。雪が縁に落ちて水滴を作った。もう写真が濡れることは無い。こんなに素晴らしいことって他にある?
抱くには少々大きくなりすぎた親愛なる友の息子たちに嫌と言うほどキスをくれてやった。
両方男の子で、両方に似ている。
彼等もまた自分にとってはあの二人を忘れぬよう記憶を蘇えらせてくれる。
二人が屈託無く笑うには沢山の時間が掛かった。でも、家族には出来無いことなど何も無いのだろう。
1足す1は2以上のものを生み出す奇跡は、私と彼等を引き裂いたかもしれなかったけれど、私はもう少し生み出された命を見ていたい。
殺さなかった貴方に感謝。
あの子等を生み出した貴女に感謝。
全ての瞬間無慈悲且つ無感動にそしてそれを平等と呼ぶ忌まわしき神の御子の誕生した日に、とても悔しいけど、感謝。




全てのものが寝静まるまで。
雪が騒音を消す。
全てのものが沈黙し祈りを捧げる。
忌まわしき御子が馬屋で生まれた日、私が暗く深い劇場に幽閉された日。
全てが始まった日。
低く、深く、澄んだチェロキーリリックが雪と共に街に降り注ぐ。
戦渦を知らず、絶望を知らず、希望もなく、平和ですらない小さな町に響く魔女の賛美歌は空が白むまで続いた。


それは、忌まわしき神の御子を讃える歌。





u ne la nv i u we tsi
i ga go yv he i
hna quo tso sv wi yu lo se
i ga gu yv ho nv
a se no i u ne tse i
i yu no du le nv
ta li ne dv tsi lu tsi li
u dv ne u ne tsv
e lo ni gv ni li squa di
ga lu tsv he i yu
ni ga di da ye di go i
a ni e lo hi gv
u na da nv ti a ne hv
do da ya nv hi li
tsa sv hna quo ni go hi lv
do hi wa ne he sdi